学生の声を大学に届ける「全学協議会」
立命館大学では、大学を構成するすべての人によって大学の運営を行っていくべきであるとする「全構成員自治」の理念に基づき、大学を構成する各パートが立命館大学の学園づくりについて協議する場として「全学協議会」を設けています。
全学協議会は、学生の代表である学友会、大学院生の代表である院生協議会連合会、教職員の代表である教職員組合と、大学を代表して常任理事会、オブザーバーとして立命館生活協同組合の5パートが参加します。
教育・研究、学費、学生生活全般の課題について議論し、この議論を踏まえて様々な施策や改善が行われます。学生の声を大学に届ける、学園共創活動の最たる場です。
全学協議会の開催にあたり学友会では、各学部の自治会などにより学生の「声」を集約します。各学部の自治会では学部生の意見を集約し、要求実現へとつなげる役目を果たしています。中でも、五者懇談会の開催は各自治会にとって大きな役割です。五者懇談会とは、学生の代表である自治会委員長、学部長、副学部長、学生主事、事務長の五者をはじめ各部署の代表が参加し、自治会から大学に対して学部生の要求を伝え、議論します。
集約された意見をもとに学友会の意見としてまとめ、各学部で行う五者懇談会や、キャンパス懇談会を通して大学側などと議論を行います。こうして課題点をまとめ、全学協議会代表者会議や各種懇談会を重ねてはじめて、全学協議会の場での議論を行うことができます。
全学協議会での議論内容や合意された事項は確認文書としてまとめられ、各パートの代表者が調印を行います。確認文書をもとに、今後の大学運営や全学協議会に反映されます。
2019年度全学協議会へ向けて
2018年度全学協議会では、①正課・課外における学びの充実について②留学生を含む国際化、ダイバーシティ・インクルージョンの推進について③キャンパス環境の質向上について④大学院教学の充実について⑤学費提起と2019年度全学協議会の開催についての5議題が話し合われました。学友会からは休講措置の問題、教育の質向上、課外施設の整備、オリター団など初年次教育の高度化、教養教育改革、ダイバーシティ・インクルージョンの実現、留学支援、キャンパス禁煙化に関する課題、食環境の改善などについて提起しました。 全学協議会や代表者会議での議論を受け、休講措置の改善や留学生支援コーディネーターの設置、試験前の学習スペースの拡大、昼食時の食事スペース増加など、すでに改善が始まっています。一方で学園の可視化や教学の質向上、キャンパス禁煙施策、学部教学の具体化など残された課題も多くあります。今後は、2018年度全学協議会の確認事項具現化に加え、2019年度全学協議会へ向けた活動を行っていきます。